歌を通して自分本来の声を見つけるメール講座
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自分の事を知ることは難しい?

配信日時:2019/06/02 10:15

アンカヴァーリング・ザ・ヴォイスのエクササイズに、
呼吸を忘れるための練習というのがあります。

この練習をグループで行う場合、
心地よい自分のペースを見つけるのが難しい事があります。

呼吸のペースは本当に一人、ひとり違っています。

息を吸う方に意識を向ける方もいれば、
吐く方に意識を向ける方もいます。

短く息を吐いた方がリラックスする人もいれば、
長く吐いた方がリラックスする人もいる。

だからグループで行う時は、
他の人のペースに合わせないで良いので、
ご自分の幸せにできるペースを見つけてくださいと
お伝えするのですが、
参加者全員のペースが一律になってしまう事が多いです。

個の確立よりも全体性が重視されるような
教育を受けている私たちにとっては、

全体の中で、個人のペースを見つけて、
それを全体の中で行うのは、
ものすごく難しい事なのです。


自分の特性を知ることは、案外難しいものなのです。

この間、自分の認知特性を知り、
それを活かすことを学ぶ講座に参加してきました。


「認知特性」という言葉、聞いたことがありますか?

外から入ってくる情報をどのように認識しているか、
そして、外に向かって、どのような表現しているかは、
誰も同じように行っていないのです。

人にはそれぞれ、どの感覚を優位に働かせて、
この世界を認識しているのでしょうか?

①視覚優位者グループ、
②言語優位者グループ、
③聴覚優位者グループの3つのグループにわかれます。

そして、それぞれのグループは、2つのタイプに分類されます。

①視覚優位者グループは、
●カメラタイプ(写真のように2次元で思考するタイプ)
●3Dタイプ(空間や時間軸を使って考えるタイプ)

②言語優位者グループは、
●ファンタジータイプ(読んだり、聞いたりした言葉を映像化してから思考するタイプ)
●辞書タイプ(文字や文章を読んで、そのまま頭の中で再現するタイプ)

③聴覚優位者グループ
●ラジオタイプ(文字や文章を音として耳から入れて処理するタイプ)
●サウンドタイプ(音や音階といった音楽的イメージを脳に入力するタイプ)

講座の前半では、上記のようなレクチャーがあり、
それから40あまりの質問に答えて、
自分の特性を知るチャートを作りました。

講座の参加者同士で、出来上がったチャートを見せ合うのですが、
その形が様々なのです。
5人いましたが、5人とも全てバラバラ、
一人として同じ形の人がいませんでした。


例えば私の場合、今このメルマガの文章を書いている時、
私の脳の中がどうやって書いているかというと、
その講座の事を映画の映像が動くように頭の中で再現して、
それを文字に変換して書いています。

それが、辞書タイプの人の場合は、映像など頭に思い浮かぶ事もなく、
文字がそのままダイレクトに頭から飛び出して書くことができるのです。


参加者の御一人が、この辞書タイプを優位に持つ人だったのですが、
それを聞いて、ものすごく驚きました!

「認知特性」と検索すると、
それについての色々な情報が出てくると思いますが、
この講座の特筆すべき点は、グループで行う事なのです。

自分一人でチャートを作っても、
ふーんで終わってしまう可能性が大きいと思います。

でもグループ内で特性の違う人が、
どのように世界を認識しているのかを
聞くことができて、自分との違いがはっきりわかります。

私は今まで、文章にする時には、他の人もみんな同じように
映像を思い浮かべてからそれを文章にしていると思っていました。


フィンランドで歌を学んでいる時も、
発声法の授業では、先生は全く何の説明もしないで
エクササイズを行っていて、私はそれがとても心地よかったのです。
たぶん、先生の認知特性と私のが合っていたのだと思います。

言葉でエクササイズの説明を長々されると、
その言葉がすごく邪魔になる傾向が私にはあるのです。


だから私のレッスンでは言葉はかなり少なめです。
それも人によっては、必要な人もいるのですよね。

今まで、生きてきた中で、

「なんでこんなことができないの?」
「ねえ、ちゃんと練習してきた?」

等など、理不尽な事を言われた経験は無いですか?

「この人ができる事を、私はどうして同じ方法で出来ないんだろう?」
と悩んだことがありませんでしたか?


それは、認知特性がその人と違っていた可能性が大です。

自分が苦労しないでも、得意な方法で行えること、
それを見つければいいだけなのです。



小学校の3,4年生までは、
その子のリズムと呼吸を妨げないような音楽を教師は選んで、
それ以降の子供たちには、音楽に子供たちを添わせて、
様々な音楽を体験させることが重要だと
シュタイナーの音楽教育では言われています。

4年生以降の子供たちが、様々な音楽に触れて、
それを自分の体験としていくことができるのも、
4年生までに自分が持っているリズムを
十分に体験できるからだと思うのです。


「認知特性」も、まず自分の傾向を知るにはとても良いと思います。
そして、自分が普通に行っていることが、
必ずしも全員にとっての普通ではないということを
知ることは大切な事だと思います。

そして、他の優位になっていない特性も
伸ばしていくこともできるのではないかと私は思います。


それもまずは己を知ることから。

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明日も良い日になりますように。

今日も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。



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【発行者】平井久仁子

アトリエ・カンテレ主宰

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