歌を通して自分本来の声を見つけるメール講座
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音と響きの違い~響きとはいったい何?~
配信日時:2019/01/13 20:00

12日にちらちらと雪が舞い、東京も初雪が降りました。
ここ最近はとても寒い日が続いています。

極寒の地、フィンランドで生活し、-36℃も経験したことがありますが、
もうそのような耐寒性もまったく無くなってしまいました。

朝起きると、さむいー!と言って、真っ先にストーブを点けます。



さてさて、去年の11月末に「大きな声は決して豊かな響きのある声とは限らない」というテーマでメールマガジンをお届けしました。

その記事はこちらです。
https://kantele-voice.com/reverberating-voice-and-the-big-voice/


今日は「響きとはいったい何なのだろう?」ということについて、
お伝えします。

人間の声でも、動物の声でも、または、自然界の音、
物質から発せられる音でも音の鳴るところに必ず響きが付随しています。

ですから、音と響きは一緒の物、同じものとして
考えられているのではないでしょうか。

しかし、ヴェルベックは、二つは全く別の物として考えています。


音は音の世界があり、響きは響きの世界がある。

でも響きは、響きだけでは私たちの耳には聞こえることができないものです。
だから必ずそれを聞こえるものとしての音が必要なのです。

歌の場合の音とは、歌詞の言葉の音。
もっと細かく云うと、母音と子音です。


この母音と子音が響きを湛える器の役割をします。

母音、子音をどのように形成して発音するかによって、
響きも変わってくるということです。


例えば、本来は丸い形をしたお椀にしなければならないのに、
いびつな楕円形をしたお椀であったなら、
そのいびつな楕円形の響きにしかなりません。

また、どこかにヒビが入っていれば、
響きはその器の中に満ちることはなく、
常にそのヒビ割れた部分から漏れ出ていることになります。


ですから、言葉の音(母音、子音)を作る時は、
本当に細心の意識を注いで言語音を形成しなければなりません。

言語音を形成する場所は、口腔内では真ん中から前方の部分です。

この部分を柔軟にしてきちんと発音できるように、
エクササイズをと通して訓練します。

そして、もう一つの響きは口腔内の真ん中から後ろの部分で作られます。
これもエクササイズを通して響きの道を作るように訓練されます。

こうして言語音形成と響きの練習を分けて行うことによって、
口腔内でごちゃ混ぜに言語音と響きが混ぜられることがなくなります。

歌い手から現れた出た歌をよく聞いてみてください。

響きはとても豊かだけれど、歌詞が聞き取れない。

または、逆のパターンで、

歌詞ははっきり聞き取れるけれど、まったく響きがない。

言語音を形成する訓練と、

響きの訓練を別々に行うと、上記のようなことがなく、

豊かな響きもあり、なおかつ、歌詞の言語音もしっかりと
聞こえる歌が歌えるようになります。
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